安全衛生推進委員会(2021年度第8回:ドライバー教育、健康に関するコラム)
2021.12.20
12月14日に安全衛生推進委員会(2021年度第8回)を本社会議室にて開催致しました。
ドライバー教育として「運転に影響する自然の力」と「運転マナーの向上」について取り上げました。
・運転に影響する自然の力
運転中の車には「摩擦力」「慣性力」「衝撃力」「遠心力」という4つの自然の力が働いている。
これらの力の作用を無視した運転は、車のコントロールが困難となり大変危険。
安全のためにはこれら4つの力の作用を理解し、それが運転に与える影響を念頭において運転する。
1)摩擦力・・・2つの物が接触して互いに動こうとするとき、接触面では運動を阻止しようとする
力。
2)遠心力・・・カーブや曲がり角を回ろうとするときには、自動車の重心に遠心力が働き、
車は外側に滑り出そうとする。
遠心力は速度の2乗に比例して大きくなり、カ-ブの半径が小さくなるほど大きく
なる。
3)衝撃力・・・物体同志が衝突した場合「衝撃力」が発生します。衝撃力は、車の速さと重さに応
じて大きくなり、また固い物に衝突した時のように、衝撃の作用が短時間に行わ
れるほど衝撃力は大きくなる。
衝撃力は、速度の2乗に比例して大きくなる為、速度を控えめにコントロールす
る事が必要。
・運転マナーの向上
運転マナーの基本は「思いやり」と「譲り合い」
物流という重要な役割を担って、事業用トラックを運転しているドライバーは、他車のお手本とな
るべく
安全でマナーの良い運転を心掛けなければならない。
道路は大勢の人が行き交う公共の場で、この公共の場を安全にかつ円滑に利用するための最小限の
きまりが「交通ルール」である。
実際は交通ルールだけでは解決できないケースが多々あるが、これを円満に解決するのが、「思い
やり」と「譲り合い」である。
道路を職場としているドライバーは、
ⅰ)「道路を使わせてもらっている」という気持ち
ⅱ) 常に「相手に譲る」という姿勢
で、ハンドルを握ること。
また、去年より道路交通法の一部を改正する法律により、妨害運転による罰則が創設された。
あおり運転は重大な交通事故につながる極めて悪質・危険な行為。
トラックを運転する際には安全な速度・方法での運転を心掛け、十分な車間距離を保つとともに、
不必要な急ブレーキや無理な進路変更等は絶対にやめること。
以上の資料をドライバー控室に掲示し、周知を行いました。
健康に関するコラムとして「ハラスメント」を取り上げました。
(協会けんぽ福岡支部様のメールマガジンから引用させて頂いております)
2020年6月に(中小企業は2022年4月から)「パワーハラスメント防止法」が施行され、職場でのハラスメントが注目されるようになりました。
【ハラスメントにはどんなものがある?】
代表的なものに、「パワーハラスメント」や「セクシャルハラスメント」がありますが、そのほかに38種類以上ものハラスメントがあるといわれています。
中でもパワーハラスメントは年間8万件以上の相談が労働局に寄せられているそうです。
【パワーハラスメントとは?】
組織などで「地位や人間関係などで優位に立っていること」を利用して、「誰かに嫌がらせをして身体的・精神的苦痛を与える」又は「職場環境を悪化させる行為」のことを指します。
これは、「上司から部下へ」だけではなく、「部下から上司へ」行われることもあります。
《身体的な攻撃》
殴打/足蹴り/相手に物を投げつける
《精神的攻撃》
人格を否定する言動/必要以上に長時間にわたる激しい叱責
《人間関係からの切り離し》
特定の社員を仕事から外し長時間個別に隔離する/同僚が集団で無視をして、職場で孤立させる
【パワーハラスメントを受けたらどうすればいい?】
◎記録を残す
◎一人で悩まないで、周囲に相談する
◎会社の窓口や人事担当者または外部の相談窓口に相談する
まずは、職場の一人一人が、ほんの少しだけ相手の立場を想像して行動するよう心がけてみましょう。
きっと、今よりもっと心地よい職場に変わるはずです。
以上の資料をドライバー控室に掲示し、周知を行いました。
年末年始の交通安全運動が12月10日~1月10日の期間で実施されます。
期間中も無事故を達成できるように、気を引き締めていきたいと思います。